2020年5月15日金曜日

優等生も意外としんどい。




例えば。
AちゃんとBちゃんの双子姉妹がいます。
2人は二卵性双生児の為に、一人一人似てません。

Aちゃんは、学校の成績トップクラスの優等生タイプ。
ざっくりとしたテストの平均点は90点台をキープ。
Bちゃんは、その反対で後ろから数えたほうが早いと言われているタイプ。
ざっくりとしたテストの平均点は20点台をキープ。

ある日のテストでたまたま、2人とも60点という同じ点数を取りました。

さあ、彼女たちの母親の正直な反応は??

たぶん、高い確率で、Bちゃんは「ほめられる。」と思います。

Aちゃんは?

たぶん、Aちゃんはざっくりした答えで言えば「どうしたの?」と心配され悲しい顔をされるか、「努力が足りない。」と叱られるか。

Aちゃんにとっての60点。
Bちゃんにとっての60点。

同じ環境下にいる2人、たまたま、個性や能力の違いで60点のテストというものが違う。

これって、大人になっても特に職場でもそうで。

あなただったらこの問題を乗り越えられる。
あなたならできる。

そう励ましてくれるのはありがたい。
そう信頼してもらえるのはうれしい。

でも、Aちゃんの立場で生きてきた人間は一つ不安を覚えている。

「できなかったら、悲しませてしまうかもしれない、あるいは、怒らせてしまうかもしれない。」

よく、「ひとりひとりの個性や能力に合わせた対応をしています。」という支援者や教育者は口にする。

それが、時には苦しく感じるときがある。

「自信がないって言えない。」
「本当は、できないって言えない。」

時に、支援者や教育者は、結果だけ求めるがあまり、
「甘えた事言わない。」「うそだよできるよ!」という発言をする。

そして、苦しいながらもやり遂げたら、
「ほら、やっぱできるんじゃない!」とか「自信もっていいんだから。」と結果論で満足してしまう。

耐えてしまうことやがんばってしまうことが怖かった。
心を壊してしまいそうで怖かった。
ここ最近の自分は自分の気持ちを大切にしたいなって思う。

だから、私は、Aちゃんが60点取っても。

いつもどうり、勉強はしてたんだろうさ。
がんばったんだろうさ。
まあ、そんな日もある。気にしないで行こう。

そう、笑ってあげられたらいいなって思う。

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